≫ MRI Magnetic Resonance Imaging
MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で核磁気共鳴画像といい、磁石と電波を利用して断層像を撮る装置です。
装置の外観はCTと似ていますが、CTとの大きな違いはX線を使わない検査なので放射線による被ばくがないという事です。しかし、磁石を使った装置なのでペースメーカーや手術等で体内に金属(磁性体[磁石に引っ付く金属]あるいは磁性体との合金)を埋め込んだ方は検査を受けることは出来ません。

MRIでは造影剤を使わずに血管を描出させるMRA検査があり、頭部・頸部・下肢血管で多用されています。

MRI検査を受けられる方へ
MRI室は強い磁場になっています。
安全のために以下のことをお守りください。
すべての金属の持ち込みは禁止です。
外せるものは、外してください。
※メガネ・補聴器は検査直前に外していただきます。

患者さんが身につけている磁性体
アクセサリーやアイメイク、ネイル、カラーコンタクト、湿布など熱を発し火傷する危険性があります。

** パンツのみで検査衣を着用してください **
検査の部位に関係なく、すべてのMRI検査で着替えが必要です。
綿の下着以外はすべてお脱ぎください。
MRIの検査中
MRIの検査は体を任意の方向から撮影できる点でCTより自由度があります。しかし、MRIの撮影原理より、CTのように短時間で撮影することが出来ません。
撮影部位/方法にもよりますが1つの種類の撮影をするのに3分~6分くらい時間がかかります。
動いてしまうと、画像がぶれてしまい、診断に支障が出てしまいます。

検査中は体を動かさないようお願いいたします。
また、頭部、頸部の検査中はお口やのどは動かさないようお願いします。
1つの種類の検査ごとに休憩を入れることも可能です。唾がたまりやすい、のどが気になる方、体が痛く検査に不安のある方など、検査の際に技師や看護師に何なりとご相談ください。
1つの撮影に対して数種類の撮影を行うので検査時間が長くかかります。(約30分)
できる限り診断しやすい画像を取得するためですので、ご協力お願い申し上げます。
当院には3台のMRI装置があります。
そのうち2020年4月に1.5TのMRI装置が3T MRI装置に更新されました。
また、2021年4月に1.5TのMRI装置がバージョンアップ更新されました。
現在は1.5TのMRI装置が1台、3TのMRI装置が2台あります。

この装置は、MRIの中に入る空間が幅70cmとMRI装置の中で最も広くなっています。
また、天井には空の画像が見えるようになっており、より解放感のある設定となっています。
