CT Computed Tomography

2014年12月に新しくGE社製256列 Revolution CT と 64列 Revolution GSI が導入されました。

256列 Revolution CT
64列 Revolution GSI

CT(Computed Tomography)は、コンピューター断層撮影といい、管球(X線源)が回転している中を物質が通ることによってらせん状にデータが集められます。
このデータをコンピューターで再構成することによって断層像が得られる仕組みになっています。
当院には新しく導入された2台のほかに、32列CTを合わせた計3台の装置で撮影を行っています。

32列マルチスライスCT

新しく導入されたRevolution CTでは、より高速に撮影でき、被検者の被ばく量を抑える機能を搭載しているので、より患者さんにやさしいCT撮影が可能となりました。

撮影した画像以外に、画像処理専用のワークステーション(VINCENT)を用いることにより、CT装置で撮影したデータを立体構造として三次元的に抽出し、診断、治療、術後評価に有効な3D画像を提供しています。

VINCENTを用いて作成された画像↓
頭部術前CTA、CTVのフュージョン画像
ステント内挿術後評価画像

最新のCT装置により、冠動脈スクリーニング検査がより低侵襲かつ、容易に行えるようになりました。

冠動脈 MIP画像
心臓VR画像
冠動脈CPR画像

検査を受けるにあたって

CT検査には単純撮影と造影撮影の2種類があり、造影検査では手背または肘の静脈からヨード造影剤を注入して撮影します。造影剤を用いると血管等が画像上白く写り、他の組織とのコントラストがつき、単純撮影では診断しきれない病気を診断可能にします。
造影剤は稀に下記のような副作用が検査中、もしくは検査後に起こることがあります。

軽度な副作用
 吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、発疹、かゆみ、発熱、せき等
重度な副作用
 ショック、痙攣、腎不全、意識消失等

副作用が生じた場合には、すぐに適切な処置がとれる体制になっています。また、

以前造影剤を使用して副作用が起きたことがある
喘息(ぜんそく)がある
アレルギーがある
重症の甲状腺疾患や心臓病、肝臓疾患がある
テタニーがある
褐色細胞腫と診断されている
マクログロブリン血症、多発性骨髄腫と診断されている

上記に当てはまる方は造影剤を使用できないことがあります。
加えて、造影検査を受けられる方は検査前の食事(検査前一食)はできません。

服装について

 

頭部の検査では、ヘアピン、眼鏡、補聴器、イヤリング、(稀に入れ歯)等は検査の妨げになります。
また、胸部や腹部の検査では金属類(ネックレス、金属製ボタン、ファスナー、フック、下着の金具<ワイヤー、アジャスター、フック>)、エレキバン等やカイロ、コルセットが検査の妨げになることがあります。
これらは検査前にはずしていただく場合がありますのでよろしくお願いします。


妊娠中の方へ

 

妊娠しておられる方、またはその可能性がある方は特別な場合を除き、検査を見合わせます。検査の前にお申し出ください。


ペースメーカー、固定具等が体の中に入っている方へ

 

取り外しの出来ない金属(ペースメーカー、固定具等)が体の中にある方は検査の前にお知らせください。